ジェシーに学ぶ、自他肯定の生き方

 

 

 

 

SixTONESの精神論に関わるお話を少々。

 

 

最近、ジェシーちゃんっていいなぁと思うことがありまして……

 

いやジェシーちゃんがいい人なのは当たり前なんですが、何かと言うと、まず7月25日放送のの「SixTONESオールナイトニッポンサタデースペシャル」にて明かされたジェシー流しりとりです。

 

ジェシー「焼き鳥」

樹「リス」

ジェシー「勝ちだよね」

 

ジェシー「どんぐり」

樹「りんご」

ジェシー「もう勝ちだよね」

 

しりとりとしては崩壊してますが(笑)

謎理論でとにかく相手に勝ちを押しつけるジェシーちゃん、これをドラマの現場でもやってるっていうんだからパネエ。

 

それからさらに直近で言うと、Travis Japanとのコラボ動画での一幕。

 


Travis Japan【SixTONESコラボ第2弾】ダンスしりとりでガチバトル

 

3分38秒、一番に失敗した松倉を「でも良いヤツなんだよ」と非常にざっくりフォローするジェシーちゃん(笑)

いや〜、ジェシーってこれだよな! と思いながら見ておりました。

 

様々なコンテンツを拝見・拝聴してここ半年ほど特に思うのは、空気がピリついたり、着地点を見失ったりした時にその場を救うのが、ほとんどいつもジェシーでは? ということ。ジェシーがいれば大丈夫だ! とファンタジーじゃなくガチで思ってるんですけど、その根拠が上に挙げた2つの事例に隠されています。

 

 

以下、聞き齧りというか調べ齧りの知識となります……専門の方、間違ってても怒らないでね……

 

4つの人生態度 | jyuui-sinrigau

フランクリン・アーンスト氏が1971年に作成した「OK Corral」、日本語に訳すと「OK牧場」。この図には4つの人生態度が示されています。

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【1】I am OK・You are OK

 自己肯定・他者肯定。真の人間尊重であり、理想とされる態度。

【2】I am not OK・You are OK

  自己否定・他者肯定。自分に自信がなく、受け身で不安。

【3】I am OK・You are not OK

  自己肯定・他者否定。攻撃的で、他人をコントロールしようとする。

【4】I am not OK・You are not OK

  自己否定・他者否定。自分も他人も信じられない。

 

みなさんはどのタイプでしょうか。

たいていの人は【2】か【3】に陥ってしまいます。少なくとも多くの日本人は、自分と相手のどちらか一方だけが正しいと思い込みがちではないでしょうか。

【4】は完全に心を閉ざしている状態なので置いておくとして、【2】と【3】は自分と相手との比較の上にある態度です。【2】は相手に対して劣等感を抱いているもの。【3】は、根底では自分を信じきれないからこそ、相手と比較して優位に立つことで自分を正当化しています。本質的には、【2】も【3】も同じなのです。

私の見解では、ジェシーこそ【1】のタイプなのだと思います。

他者を気持ちよく肯定し(笑いをとる発言ではありますが(笑)あの全肯定は心から思ってないと言えるものではないでしょう)、だからといって自分を卑下するわけではなく、自分の主張ははっきりと伝える。これができる人はなかなかいませんよね。

【2】、【3】、【4】と違い、【1】は自分と相手をそもそも比較しません。あなたはあなたの正しさ、私は私の正しさ。そこに優劣をつける必要はないのです。だって、人は違って当たり前なのですから。そう、【1】は根本的に、多様性を前提としています。

自分以外にいろんな人がいて当たり前ということは、自分も人と違って当たり前。他人と比べてくよくよする必要はなくなります。本当の自己肯定は、他者肯定の地続きにあるのです。

そして、自分を尊重できれば、相手も自分と同じ一人の人間として尊重できる。本当の他者肯定も、自己肯定の先にあります。

自分も相手も尊重する。難しいことですが、大事なことなんです。

 

 

もう一つ別の言い方をすると(完全にイコールかはわからないんですけど)(なにせ調べ齧りなので)、こういった交流態度をアサーティブ・コミュニケーションといいます。

そして、アサーティブ・コミュニケーションができるようになるためのトレーニングがアサーション・トレーニンです。

アサーション・トレーニングとは?|言いづらい事を伝えても人間関係が良くなる方法

assertとは、主張する、断言するという意味。ただしここでは、「相手を傷つけずに自分の主張をしっかりと伝える」というような意味になります。

 

OK Corralにおける【2】は、相手を傷つけることを恐れるあまり、主張を伝えられません(ノン・アサーティブ・コミュニケーションといいます)。

【3】は無理に主張を通そうとするあまり、相手を傷つけてしまいます(アグレッシブ・コミュニケーションといいます)。

 

【1】に相当するアサーティブ・コミュニケーションは、一方的に自分の主張を相手に押しつけるのではなく、立場や状況に応じた方法でしっかりと自分の意見を伝え、さらに相手の意見も聞き、お互いの意見を尊重して最善の結論を出そうとするものです。

相手の意見には相手の正しさがあり、自分の意見にも自分の正しさがある。意見自体はどちらも肯定し、ではその2つの意見がどちらも最大限実現するにはどうすればよいか、という考え方です。

 

これを実現するためのアサーション・トレーニング。

いくつかポイントがあるのですが、絶対に押さえておきたいのが、アサーティブ・コミュニケーションの根本となる考え方(アサーティブ・マインド)です。

1. 誠実 

2. 対等

3. 率直

4. 自己責任

はぐらかしたり論点をずらしたりせず、真剣に誠実に向き合う。

相手が上でも自分が上でもなく、対等な立場で対話をする。

隠したり嘘をついたり正当化したりせず、率直に物事を伝える。

相手に責任転嫁せず、自分で責任を取る。

 

これさえ身につければあなたもジェシーですよ!!!

 

あと「I(アイ)メッセージ」とか「DESC法」とかもあるんですが、方法論になってくるんで気になる方はご自分で調べてください。

 

 

 

おそらくみなさんの多くは、スト担として、こういった他者とのコミュニケーションの問題にぶつかったことがあるのではないでしょうか。

他のグループのファンダムとの付き合い方、それからスト担内での意見の相違。私自身も何度も壁にぶつかり、悩んできました。

相手を攻撃してしまったり、あるいは不満を溜め込んでしまったりするのは、相手と自分を比べているからです。

相手には相手の正しさがあり、自分にも自分の正しさがある。

「みーんな勝ちだよ!!!」

そう思えたら、コミュニケーションが楽になるのではないでしょうか。

 

 

しりとりで急に相手を勝たせたり、一人しりとりダンスでなぜか負けたり(この人ずっとしりとりしてんな?)、ジェシーちゃんってどうしてこうも爽やかに「負け」を引き受けられるんですかね。

負けたって惨めじゃない。負けも一つの「勝ちだよ」だ。そんなふうに、万物を抱きしめるような優しさと強さがあるからじゃないかな。私は勝手にそう思っています。

 

ただ、ジェシーちゃんって本来はシャイで自信がない人。彼の基本的な考え方の一つに「期待しない」があるように、I am OKだけではなく、少なからず自分を犠牲にしている部分もあるのでしょう。

でも、そんなジェシーちゃんが自信満々に「最強です」と言えるのは、やっぱりSixTONESのこと。これはジェシーちゃんに限らず、どのメンバーもそう。本当は絶対的な自信を持っている人じゃないけれど、「SixTONES」という大きな概念が「I am OK」の根拠になっている。いやはや、つくづくグループというものはなくてはならない存在ですね。

だけど、その「SixTONES」の強さや正しさを他に押しつけるのではなく、やっぱり他のグループも他のグループの良さや正義があって、それらはみーんな対等。私たちは、そのことを絶対に忘れてはいけません。

つまり、

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やっぱこれっすよね。

 

 

有名な「夢を実現するには、『〜したい』ではなく『〜する』と言うのが効果的」というやつもそうなんですが、ジェシーちゃんってマジで生きる自己啓発本だなって(笑)

ジェシーちゃんについて行けば勝ちですよ。みーんな勝ちです。

 

だからみんな、水を飲もうな!!!

 

短いですが今回はここまで!!!