SixTONES『NAVIGATOR』考察 第2弾 〜日経エンタを受けて

 

 

NAVIGATOR考察、第2弾です。

えっ、早い?

そう、本当はCDがリリースされてからフルver.の考察を書こうと思っていたんですが……

 

日経エンタテインメント!」2020年8月号のSixTONESインタビューにて、メンバーよりこういった言及がありました。

 

歌詞を読むと、光の差すほうを目指すんじゃなく逆にその光を疑って背を向けるような考え方が見えますけど、それってまさにSixTONESっぽい。

松村北斗

 

 『NAVIGATOR』の歌詞は、アニメの内容を描きつつもSixTONESの雰囲気に近いワードを意識して入れてくれたんだ、というのをめっちゃ感じる。いいですよね、光のほうじゃなくて闇へどんどんナビゲートしますからね(笑)

(髙地優吾)

 

私「あっ、そっち!?」

 

第1弾を読んでくださった方はお分かりかと思いますが、私は歌詞に関して全く逆の解釈をしておりました……

mtmrleon.hatenablog.com

 

この際恥ずかしいので読まなくていいです、MV考察もフルver.をお待ちください(笑)

 

勝手に「闇(敵) vs. 光(味方)」の図式を作り上げていましたが、

SixTONES曰くどうやら「闇(味方) vs. 光(敵)」らしい……?

 

 

ジャニーズwebの『北斗學園』にて、

「MVで使った白の壁は意外と脆くて簡単に倒れてしまいそう」

「壁にもたれるとダメにしてしまうのは曲がNAVIGATORだからこそ」

「早くフルサイズの歌詞を見てほしい」

という内容が書かれていたのはめちゃくちゃ気になっていたんですよ……

 

早よフル聴かせろや

 

 

そんなこと言ってもフル解禁はまだまだ先なので、7月5日現在すでに公開されている箇所のみについて、SixTONESメンバーの発言に沿った解釈を試みてみようと思います。

 

 

歌詞はこちら↓

 

"...PITCHED UP"

Where do you long to be? 

Wanna go now? Wanna be free? 

Ways to go are limited. 

日常的統計 導き出す Ways down 

Where's the 現在地?

渋滞の真っ赤な灯りが Clicks & clicks

Turns round & round

Radars, 行く手を問えば

"時期尚早だ" "No wayだ"

"Hey, come back, back, back!"

Chasers, 行く背を追えば

疲れた迷い子のシンパシー

Hey, you!

Way of the light is laying in the dark.

夜を駆けるか 夜明けに賭けるか

Drive in the dark, go way to the light.

疑えるか 見慣れた NAVIGATOR

NO LIMIT 無限大 可能性をゼロの先へ 

NO LIMIT 無限大 

未踏を進め doubt navigator 

 

No hope!

抵抗なき敗走、自主最高速度制限

透明な規制線に守られたる数多の後悔

退きな、間抜けに黙ってればこのまま抜け出せない

当ても無く ただ吹かす この Round & Round

"The ray is chasing for one truth"

"The way is waiting for lighting..."

How go out? 瞬間よぎる Retire

臆病風 Like a papers?

否、踏み込めなきゃ Just go around

Yo guys! Yes "Go".  No "Back alright".

ノーブレーキ 当然 Break it.

さぁ、そこ退け Tired

"The ray of hope will be flaming" 

(Oh, flaming)

"道無きを誘う"

"pitched up"

 

Hey, you!

Way of the light is laying in the dark.

夜を駆けるか 夜明けに賭けるか

Drive in the dark, go way to the light.

疑えるか 見慣れた NAVIGATOR

NO LIMIT 無限大 可能性をゼロの先へ 

NO LIMIT 無限大 

未踏を進め doubt navigator 

未踏を進め doubt navigator 

可能性をゼロの先へ 

Unlimited...

Get no scared... Unlimited...

 

 

ゆごほくの発言を受けて私がまず思ったのは、

「go way to the lightだべ!?」

 

最終的に光へと辿り着くのは確実ですよね……?

 

じゃあ私は何を誤解していたのか?

 

Way of the light is laying in the dark.

Drive in the dark, go way to the light.

 

「光の道は闇の中にある。」

「闇の中を走れ、光への道を進め。」

 

この歌詞はすなわち、

「闇から抜け出して光の道を進む」

ではなく、

「光へと至るには闇の中へ飛び込まなければいけない」

ということか!

と私は気づいたわけです。

 

 

では、この歌詞の中で「光」はどのような使われ方をしているのでしょうか。

1箇所ずつ丁寧に見ていきます。

 

(1)渋滞の真っ赤な灯り

まず現れる光がこれです。

第1弾でも、こちらは「好ましくない光」として扱いました。

(MV考察では、この光はラップパートのピンク色の照明として出現しているのでは? と考えたりしてみました)

 

ちなみにこの後の「Radars」について、razorと混同して、光要素あったっけ? と調べてみたのですが、レーダーは電波でした。またアホがバレる……(笑)

 

 

(2)Way of the light is laying in the dark.

「光の道は闇の中にある。」

こちらは先述した通りです。

 

(3)夜を駆けるか 夜明けに賭けるか

夜は闇、夜明けは光。

これは単純な闇と光の2択なのでしょうか。公開されている歌詞だけでは、どちらが正しいとされるかはわかりかねます。

 

(4)Drive in the dark, go way to the light.

「闇の中を走れ、光への道を進め。」

こちらも先述の通り。

 

(5)透明な規制線

直接光に言及してはいないのですが、コンクリ打ちっぱなしのシーンで使われる光がちょっと規制線っぽいかな? と思って取り上げてみました。

『北斗學園』にて

「光を触ろうとしたり避けたりなどを意識した動きもある」

という内容の言及があったので、なんとなくそのイメージに合うのかなと。

もしこの連想が正しければ、また光は「好ましくない」使われ方をしていますね。

 

(6)"The ray is chasing for one truth"

"The way is waiting for lighting..."

 

これなんですよ問題は。

京本、おまえは一体何者なんや……?

 

『光線は唯一の真実を探している』

『道は光るのを待っている…』

 

one truth」とは、果たして主人公の求める本当の真実なのか? それとも常識に囚われたまやかしの目的地なのか? 「The ray」とは、闇をくぐり抜けた先にあるものか? それとも主人公を惑わすNAVIGATORの光か?

クッソ〜〜情報をくれよ!!!(笑)

 

The way is waiting for lighting...」はもう少し単純で、「光るのを待っている」ということは「現在道は光っていない」ということですから、サビの「闇の中にある光への道」を指していることがわかります。

 

この後のラップは「How go out? 瞬間よぎる Retire」と続きます。

前半の「このまま抜け出せない」状態の続きともとれますが、引用符付きの京本のパートと呼応しているとしたら?

 

この問題は、すぐ後に登場する「The ray」にも言えます。

 

(7)"The ray of hope will be flaming" (Oh, flaming)

『希望の光線は燃え上がっているだろう』という京本(オクターブ下北斗)の声に、

樹が「ああ、燃え上がっている」と呼応します。

 

 

「" "(引用符)」の声は一体何なのか?

 

引用符付きのフレーズを列挙してみます。

"...PITCHED UP"

"時期尚早だ" "No wayだ" "Hey, come back, back, back!"

"The ray is chasing for one truth" "The way is waiting for lighting..."

Yo guys! Yes "Go".  No "Back alright".

"The ray of hope will be flaming" 

"道無きを誘う"

"pitched up"

 

作詞家さんにとっては意味なんてないのかもしれない。

ただカッコいいから付けてるだけなのかもしれない。

 

でも、考えざるを得ないのがオタクです!!!!!!

 

 

"時期尚早だ" "No wayだ" "Hey, come back, back, back!"」は、明らかに「疑うべきNAVIGATOR」のセリフ。

"Go""Back alright"」「"道無きを誘う"」「"pitched up"(『到着した』の意)」を見ても、なんとな〜く「主人公の意思とは無関係に指示してくる第三者の言葉」という感じがしますよね。

 

つまり、おそらく「NAVIGATOR」……「ヒュスク」側の言葉ではないか。

 

 

NAVIGATORがOPを飾るアニメ『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』に登場するAI執事「ヒュスク」について、こんな記事がありました。

www.gizmodo.jp

 

ギズモード・ジャパンは、『富豪刑事』のガジェットコーディネーターを担当しているテクノロジー情報サイト。つまり「ヒュスク」の生みの親です。

生みの親によると、「ヒュスク」はこんな存在。

ヒュスクの英語スペルは「HEUSC」で、「Heuristics Scaler(ヒューリスティクス・スケーラー)」の略になります。

ヒューリスティクスといえば、「経験則」「推論」「試行錯誤」などがいい例で、人間が毎日自然と行なっている問題解決方法を指します。時間をかけて綿密に最適解を探すのではなく、比較的短時間である程度精度の高い解を出す手法の総称です。

そしてスケーラーは、「スケールの大きい・小さい」をコントロールできる存在のことで、なにかの「規模」を大きく/小さくできる能力を指します。

そのふたつを合わせた「ヒューリスティクス・スケーラー」には、ヒューリスティクス的な問題解決方法を大きなスケールで運用するシステム = 短時間であらゆる問題に対処できる AI、という意味が込められています。言ってしまえば、人間的なAI です。(中略)取り決められたシンプルなロジックに従ったり、狭い範囲のタスクしかこなせない現代の AI とは、一線を画すモノ。

 

つまり、「ヒュスク」すなわち「NAVIGATOR」は、

・処理が比較的速い

・解は完璧ではない

・人間っぽい

・「経験則」とある通り、やはり「日常的統計」と言える

こんな感じでしょうか。

 

 

 

じゃあおまえの立場はなんなんよ……?

 

光に導くんか? 闇を走らすんか? どっちやねん?????

 

 

頭を抱える私。

釈然としませんが、とりあえず現段階ではこういう結論にしておきます。

 

「NAVIGATORは、全く正しいというわけでも全く間違いだというわけでもない。人間はNAVIGATORの指示に素直に従うのではなく、一旦『それって本当に正しいの?』と疑ってみることが大事」

 

そして冒頭の闇vs光案件を持ってくると、

 

「真実の光は、今見えている光(NAVIGATOR?)の先にではなく、闇の中を突き進んだ先にあるのかもしれない」

 

 

論拠よわよわ!!!

フル公開を待っててくれ!!!

 

 

 

ていうかこんだけ「NAVIGATOR」を対象化した歌詞を歌っといて、なぜメンバーは「明るい未来へのNAVIGATOR」とか「闇へどんどんナビゲート」とか、自らを「NAVIGATOR」だと言わんばかりの発言を繰り返すの……?

単に「NAVIGATOR」という曲名をキャッチーに扱ってるだけならいいんだけど、「実はこんなこと言ってるSixTONESも疑うべきNAVIGATORでした」みたいなオチになったら

 

めっっっっっちゃ怖い

やめてほしい

 

 

 

 

最後にこまごまとしたポイントを拾って終わりにします。

 

・NAVIGATORポーズについて

日経エンタ」8月号にて

ジャケット中面でやってる「NAVIGATORポーズ」は、曲の振り付けから抽出したものです。意味は多分ない(笑)。振り付け後に、この指の形が特徴的だからこれを象徴的にしてみようかという話になったんですよ。そういうわけで、6人それぞれ指の形がちょっとずつ違うのは、振りが全員そろわないことでおなじみのSixTONESがやった結果そろってないという(笑)。

(田中樹)

 

おい!!!!!! 

 

ポーズの違いの意味にめちゃくちゃ悩まされたの何やったんや!!!

 

つまり、

ジェシー・樹≒神戸大助

北斗・髙地・慎太郎≒加藤春

という描き分けは『富豪刑事』制作さん側の解釈ですね……握手させてください……

 

で、京本さんはなんなん???

自由とはいえなんで親指仕舞ってんの!?

 

ちょっと京本大我の気持ちがわからないです!!

 

 

『北斗學園』でも、MVには自由演技が多いと書かれていたので、一つ一つのモーションには意味を求めすぎないほうがいいのだろうなと思っております……

おそらく、意味が込められるならば歌詞と演出。(音自体にも込もっているのでしょうが、なにぶん音楽的素養が皆無であるため有識者の方に任せます)

ですから第1弾も含めて、歌詞と空間演出の2点を重点的に考察している次第でございます。

 

 

・「可能性をゼロの先へ」について

この歌詞、第1弾で「0%」と解釈しましたが、

この「ゼロ」、コンピュータである「NAVIGATOR」の文脈ならば

二進法の0

と解釈したほうが自然じゃないか?

と思ったので訂正します。

 

二進法の0は「オフ」、1は「オン」。

つまり0は「闇」、1は「光」。

 

すなわち「ゼロ」を二進法と解釈すれば、

「可能性を闇の先に求める」

というDrive in the darkな読み方が可能になるわけです。

 

よくない?

 

 

ノイタミナとの関連性について 

第1弾を投稿したすぐ後に気づいて「書いときゃよかった〜〜〜!」となったんですが……

noitamina.tv

ノイタミナ”とは“Animation”を逆読みしたもので、「アニメの常識を覆したい」「すべての人にアニメを見てもらいたい」という想いから名付けられています。

 

「常識を覆したい」

 

 

それはもう「未踏を進め doubt navigator」やないか。

 

 

ノイタミナさんとSixTONESの理念が一致した結果のお仕事だということですかね!!

 

 

 

今回はこんなもんかな?

はい、次は今度こそフルバージョンリリース後に第3弾を書きます! きっと! どうかな!? わっかんねえ!!